2005年 秋季リーグ戦レポート

★10月19日(水)  南港中央球場★
関 大  000 100 000 =1
京 大  000 000 000 =0
長谷川 泰伸の試合レポート

 京大にとって約3週間ぶりの公式戦となったこの試合、京大の先発はエース・土屋(4.西城陽)。実戦のカンの薄れが心配されたが、初回を二つの四球を出しながらも粘りのピッチングで無失策に切り抜け、上々の立ち上がりを見せる。
 一方対する関西大学の先発は今大会大車輪の活躍を見せている田辺佑(3.明徳義塾)。甲子園での優勝経験もある本格右腕である。その田辺佑は弟のキャッチャー田辺真(1.明徳義塾)との息の合ったコンビで初回から京大打線を寄せ付けない。
 緊迫した投手戦の様相が破られたのは4回。関大はこの回先頭の廣末(4.北嵯峨)が土屋の直球を叩きこの試合初ヒットとなる右中間へのスリーベースを放つと、このランナーが次の森田(4.履正社)の犠牲フライの間に生還。関大が1点を先制する。
 しかし京大も続く5回、先頭の鳥山(4.成蹊)が関大のショート・橋本(1.岡山理大附)のエラーで出塁すると、次打者の岡田(4.洛星)がきっちり送って一死二塁のチャンスを作る。次の片山(3.洛星)はサードゴロに倒れ二死二塁に。ここでバッターボックスには8番田中(3.奈良)が。田中は田辺佑の外角の直球にバットを折りながらも執念で合わせてライト前に打球を運ぶ。しかしライト森田の好返球にセカンドランナーの鳥山が刺されてしまい、得点を奪えずにこの回の攻撃は終わってしまう。
 得点を奪われた土屋であったが、その後崩れることなく丁寧な投球を続け、以降関大打線に二塁すら踏ませない絶妙の投球を見せる。さらに9回からマウンドに上がった川添(3.土佐)も関大の攻撃を3人に切って取る好投を見せる。
 しかし、京大打線も関大の田辺兄弟の前に6回を三者凡退に打ち取られてしまう。7回には先頭の坂井(4.筑紫丘)の内野安打を口火に一死二塁のチャンスを得るが、後続が続かずまたしても無得点に終わってしまう。
 何とか土屋、川添の好投に応えたい京大打線であったが、8回・9回も関大の兄弟バッテリーに封じられてしまい、結局関大から1点も奪えないまま試合終了を迎えてしまった。
 京大は打線が土屋を援護できなかったのが痛かった。2回戦では、打線の爆発が望まれるところである。

打撃成績
関西大学




四死
(中) 坂口 4 尽誠学園 4 0 0 0
(左) 山田 3 明徳義塾 3 0 0 1
(遊) 橋本 1 岡山理大附 4 0 0 0
(一) 黒田 3 広陵 3 0 0 1
(三) 廣末 4 北嵯峨 3 1 0 0
山地 1 大阪桐蔭 1 0 0 0
(右) 森田 4 履正社 3 0 1 0
(捕) 田辺真 1 明徳義塾 2 2 0 1
(投) 田辺佑 3 明徳義塾 2 0 0 0
(二) 松下 4 育英 3 0 0 0
苅谷 2 北嵯峨 0 0 0 0
合計 28 3 1 3
京都大学




四死
(中) 小林 3 三国丘 4 0 0 0
(三) 岩ア 4 膳所 3 0 0 0
河原林 4 膳所 1 0 0 1
(右) 坂井 4 筑紫丘 3 2 0 0
(一) 中沢 4 水戸第一 3 0 0 0
(左)三 鳥山 4 成蹊 3 0 0 0
(捕) 岡田 4 洛星 2 0 0 0
(二) 片山 3 洛星 3 0 0 0
(遊) 田中 3 奈良 3 2 0 0
(投) 土屋 4 西城陽 2 0 0 0
服部 3 明和 1 0 0 0
川添 3 土佐 0 0 0 0
合計 28 4 0 1

 
関大 京大
三塁打 廣末
盗塁 山田
失策 橋本
投手成績


安打 自責 防御率
土屋 8 3 1 2.84
川添
1 0 0 4.00
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田辺佑 9 4 0 0.63

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