2000年 秋季リーグ戦 レポート

★ 10月4日(水) 皇子山球場 ★
関学大 000 000 000 00=0
京都大 000 000 000 01=1

【長尾仁嗣の試合レポート】

 この日は前日とはうって変わって投手戦。 京大・長田(2福岡)。 関学・山口(4岡山城東)の激しい投げ合いとなった。

 先攻は関学。 初回、長田はいきなり1死満塁のピンチを迎えるが、5番倉西(浪速)、6番岡田(4岡山城東)を討ち取り、無失点で切り抜けた。 一方の関学先発の山口も好調ぶりを発揮。 京大打線を全く寄せ付けない。 この中で京大がチャンスを迎えたのが5回と7回。5回は先頭の松村(4畝傍)が山口のフォークボールを痛打。 ライトオーバーの二塁打となり、無死2塁としたが、続く藤田(1膳所)のレフトへのヒット性のあたりを西川(4浪速)がダイレクトキャッチ。 二塁走者の松村が飛び出し、ダブルプレー。 7回も2死1塁のチャンスをものにできなかった。

 それでも長田は粘る8回の先頭打者から9回の先頭打者まで4者連続三振をとるなど、春の新人戦のピッチング(11イニング15奪三振)を彷彿させた。

 ドラマが待っていたのは延長11回裏だった。 先頭打者は11回表途中から登板した岡村(3洛星)。 ピッチャーとはいいながらチーム最高打率を残している選手。 期待は膨らむ。 その岡村の初球攻撃は右翼線への高飛球。微妙なあたりだが、落ちた。 フェアだ。 1塁ベース付近にいた岡村は一気に加速。 2塁でも減速したが、3塁もねらえると3塁ベースへの気合いのダッシュ。 さらに中継ミスで岡村は本塁へ渾身のダッシュ、ヘッド(ダイビング)スライディングはセーフ。 この瞬間に球場が沸いた。 当然京大ベンチから一斉に選手が飛び出し、歓喜の嵐。 50年ぶりの勝ち点2。 まさに歴史的瞬間であった。 優勝の可能性も残し、続く同大近大に挑む。


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京都大学
(遊)小野山桐蔭学園.258
(左)佐藤久留米大附設.259
(二)山崎洛星.179
(中)松村畝傍.172
(右)藤田膳所.263
(一)吉田明善.200
打一土生泉陽.273
(捕)日高高津.111
(投)長田福岡.429
相原岸和田.333
岡村洛星.500
(三)舛永柳井.333

30.231
関西学院大学
(三)山根関西学院.240
(二)西尾関西学院.375
造田西宮南.167
橋本金沢桜丘.000
宮崎誠丸亀.136
(左)西川浪速.343
(一)武田関西学院.275
(右)倉西浪速.107
打二大谷清教学園.261
(遊)岡田岡山城東.268
(捕)山田剛浪速.231
打捕内田鳥栖.000
(投)山口岡山城東.100
(中)日野関西学院.280
合計32.220
三塁打岡村
二塁打松村 土生
暴投長田
盗塁倉西
失策大谷
暴投山口




長田福岡
341.71
相原岸和田
1 0/32.25
岡村洛星1.73
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山口岡山城東10 0/3352.83

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