2000年 春季リーグ戦 レポート

★5月9日(火) 西京極球場 ★
京都大 000 000 010=1
関西大 101 000 01X=3

【奥田典生の試合レポート】
 先攻の京大は、これまでいまひとつ調子の乗らない関大先発の小川(3履正社)を攻める。2死後、今シーズン初めて3番に入った川上(2岡崎)が四球を選ぶと、すかさず盗塁を決め、2死2塁とした。しかし、4番の松村(4畝傍)があえなく見逃しの三振に倒れた。
 その裏、京大先発の岡村(3洛星)から2番中西(2履正社)が四球を選ぶと4番松田(2大阪桐蔭)がライト前にヒットを打ち、1塁3塁。そこで5番の板垣(3大阪桐蔭)がボテボテの当たりであったがしぶとくレフト前にタイムリーヒット。これが板垣独り舞台の幕開けとなった。

 京大は3回、1死後舛永(3柳井)がレフト前ヒットを放ち、続く小野山(4桐蔭学園)が送るものの、山崎(2洛星)がショートゴロに倒れた。その裏、関大は1死後、3番の田村(4郡山)がセカンド内野安打で出塁すると盗塁を決め、一人倒れた後、またもや板垣が今度はセンターオーバーの二塁打で1点を追加した。
 6回裏、1死後、またまた板垣がレフトフェンス直撃の二塁打を打ち、次の石井(1観音寺中央)のライトフライの間に3塁に進むが、7番亀岡(4値弁学園)がライトフライに終わり追加点はならなかった。

 7回表、京大は1死後、松村が四球を選び、送りバントと岡村の三塁教習安打で2死1塁3塁のチャンスを作る。しかし、7番土生(4泉陽)がレフトフライに倒れ得点ならなかった。その裏、レフト前ヒットとセカンドのエラー、四球で1死満塁の第ぷん値を迎えるが、岡村がエースの意地を見せつけ、後続を2人連続してセカンドゴロに打ち取り、ピンチを切り抜けた。

 ピンチの後にチャンスあり。8回表、京大は1死後、舛永が今日2本目となるヒットをレフト前に運び、続く小野山は送りバントを失敗したものの、盗塁を決め2死2塁のチャンスを作る。このチャンスにバッターは山崎。自身が集中力が高まり、監督の声を聞いて、気合いで打てたという当たりは、執念でセンター前に落ちて、2塁から小野山が生還し、京大28イニングぶりの得点となった。

 しかし、この兄弟の追い上げムードを断ち切ったのが、やはり関大の板垣だった。8回裏、先頭打者の板垣はバットを折りながらもレフト線ぎりぎりに落ちる二塁打を放ち、石井の送りバントと亀岡のセンターへの犠牲フライでだめ押しの3点目が入り、試合を決定付けた。

 すべての得点に絡み、4打数4安打3二塁打の活躍の板垣一人に京大はやられた形となり、この試合もまた「悲運のエース」岡村に白星がつかない結果となってしまった。


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(遊)小野山桐蔭学園
(二)山崎洛星
(右)川上岡崎
(中)松村畝傍
(右)佐藤久留米大附設
伊地知洛星
(投)岡村洛星
(一)土生泉陽
(捕)日高高津
(三)舛永柳井
立命館大学
(中)阿部広島城北
(三)中西履正社
(二)田村郡山
(捕)松田大阪桐蔭
(左)板垣大阪桐蔭
(遊)石井観音寺中央
(一)亀岡智弁学園
(右)石田義三田学園
(投)小川履正社
盗塁 川上
小野山
失策 松村
山崎
二塁打板垣3
盗塁 田村
石田義




岡村洛星35
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小川履正社33

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