2000年 春季リーグ戦 レポート

★5月29日(月) 西京極球場 ★
京都大 000 100 020=3
近畿大 030 000 001=4

【松野慎一郎の試合レポート】
 5月29日の近大2回戦はチームの中核にミスが相次いでしまって前半リードを許したものの、後半粘り強い追い上げを見せた。

 京大先発の相原(2岸和田)は初回、ランナーを出しながらも近大打線を抑えた。しかし、2回裏、近大の先頭6番広瀬(3宇和島東)、続く保田(4上宮)に連続で出塁され、送りバントで1死2塁3塁のピンチを迎える。ここで9番の近平(2宇和島東)を打ち取り2アウト。そして、迎えるのは最近当たっている1番大西(2PL学園)。大西が初球のまっすぐを早打ちして、サードゴロに打ち取ったと思ったその瞬間、サード舛永(3柳井)がまさかのエラーで1塁へ暴投。この間に3塁ランナーが生還。なおもランナー2塁3塁。ここで3番林(2柳川)にセンターオーバー三塁打を放たれ、この回3点を失った。

 一方京大打線は、連投となった近大先発の近平(2宇和島東)の球が走っていることもあって、3回までバントミスなどのつながりの悪さもあって、3人ずつで抑えられていた。
 しかし、4回表、先頭の小野山(4桐蔭学園)がまっすぐをライト前に流して出塁すると、2番山崎(2洛星)がかっちり送り、3番川上(2岡崎)が0−1からのやや甘いストレートをセンター前にはじき返して1塁3塁。ここで4番松村が犠牲フライを放ち、小野山が生還して3−1と2点差に詰め寄った。

 この後、相原が踏ん張り、また、相手の上位打線の早打ちもあり、相原の力のあるストレートとスライダーを中心に8回までを、ほとんど三者凡退の無失点と好投を見せた。

 そして、“京大の得意”の8回表、6番土生(4泉陽)、7番日高(2高津)が三振に倒れて嫌な雰囲気の中、“京大得意”のツーアウトからの攻撃が始まった。8番峯野(3北野)が直球をセンター前にヒットを放つと、9番相原への初球に峯野がスチールを決めて2死2塁。相原は追い込まれながらも、思い切ったフルスイングでストレートを右中間ツーベースヒットを放ち峯野が生還して1点差に詰め寄る。
 さらに、1番小野山が近大2番手の結城(4呉港)からまたも初球のストレートをとらえて球足の速いレフト前ヒットとして、ランナーは1塁3塁。ここで2番山崎の打球を近大のショート保田がエラーしてこの回2点目が入り、ついに同点に追いついた。

 しかし、9回裏、相原は1番大西をサードゴロに打ち取りながらも、2番3番に連打を浴び1死1塁2塁とピンチを迎える。ここで迎えるバッターは近大の4番山井(4如水館)。早めに追い込み変化球でうまくサードゴロに打ち取り、セカンドフォースアウトで2アウトとなる。しかし、5番大畑(4姫路工業)に四球を許して2死満塁。迎えるバッターは広瀬。0−1からのまっすぐをライトにはじき返され今シーズン2回目のサヨナラ負け。競り負けとなった。


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京都大学
(遊)小野山桐蔭学園
(二)山崎洛星
(左)川上岡崎
(中)松村畝傍
(三)舛永柳井
(一)土生泉陽
(捕)日高高津
(左)峯野北野
(投)相原岸和田
近畿大学
(中)大西PL学園
(左)柳川
(左)中村智弁学園
(三)山井如水館
(二)大畑姫路工業
(一)広瀬宇和島東
(遊)保田上宮
(捕)田中雅PL学園
(投)近平宇和島東
結城呉港
二塁打相原
盗塁峯野
失策舛永
二塁打
中村
三塁打
本塁打藤原




相原岸和田8 2/34212
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近平宇和島東
7 2/327
結城呉港1 1/3

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