2003年 秋季リーグ戦レポート

★10月7日(火) 西京極球場 ★
 同大 000 000 020=2 
京大 000 000 001=1
【試合レポート】

【試合レポート】
 立命館大戦の二回戦に勝利し、チームとしてのムードは決して悪くない京大は、夏の京都トーナメントでも勝ちを収めた同志社大学との試合に臨む。京大の先発は頼れるわれらがエース河村(4・北野)、一方同大の先発はプロ注目の豪腕渡辺(4・鳴門工)という両エースの先発で試合は始まった。
 試合はやはり投手戦となる。河村は初回をなんなく三人で抑える。二回も二死からヒットでランナーを許すが、盗塁をキャッチャー谷口(4・洛星)が刺す。好プレーをしたときはいつも見せる谷口の「こんなの当然のプレーでしょ」といわんばかりのすました表情が今日も炸裂していた。河村は三回、四回も三者凡退に抑え、見方打線の援護を待つ。
 なんとしても先制点を取りたい京大だが、やはり相手は関西屈指の好投手。チャンスを作ることも困難であった。四回を終わった時点で、ヒットは長尾(4・小野)と平川(4・三国丘)の二本のみ。三振は早くも七個も喫していた。先にランナーをスコアリングポジションに置いたのは京大であった。六回の裏、まず先頭の伊藤(3・松山東)が左打者特有のレフトへのクリーンヒットで出塁する。目下打撃絶好調で、チーム内でも「凡打の打ち方を忘れたのではないか」といわれる平山(4・四条畷)が打席に立つ。チームとしては願ってもないチャンスであったが、ここはバント失敗という最悪の結果に終わってしまう。続く藤田(4・膳所)が三振、さらに平川がショートゴロを打ち、万事休すと思われたその瞬間、相手守備が乱れ、二死一三塁と棚ボタチャンスを得る。ここで打席は、何かやってくれそうなワンダーボーイ道下(4・岐阜北)であったが、ライトフライに倒れ、先制のチャンスを逃してしまう。
 逆に八回表、京大はピンチを迎える。一死後、桑原(3・倉敷商)に左中間を割られ、この試合はじめでスコアリングポジションにランナーを背負う。そして続く打者、好投を続ける渡辺が外角高めのストレートを振りぬくと、打球は無情にもライト頭上を越え、三塁打を許し、先制点を奪われる。塁上での渡辺のガッツポーズが印象的であった。さらに、二死後、永山(4・PL学園)の放った打球は河村を襲う。懸命にグラブを伸ばすもはじかれ二点目を許してしまった。
 結局、今日の渡辺からこの二点を返すことはできず、京大は大事な初戦を落としてしまった。河村は、またも好投が報われず、無念の今季4敗目を喫してしまった。

【中沢光紘】

打撃成績
近畿大学
(三) 永山 4 PL学園 4 2 1
(遊) 執行 4 東筑 4 0 0
(左) 金澤 2 岡山城東 4 0 0
(中) 末永 4 小倉 4 0 0
(二) 阿部文 3 杵築 3 0 0
打二 尾上 1 玉野光南 1 1 0
(右) 4 今治西 4 2 0
(捕) 桑原 3 倉敷商 3 1 0
(投) 渡辺 4 鳴門工 3 1 1
(一) 宗信 4 玉野光南 2 0 0
合計 32 7 2
京都大学
(遊) 伊藤  3 松山東  4 1 0
(三) 平山 4 四条畷 4 0 0
(中) 藤田 4 膳所 4 0 0
(一) 平川 4 三国丘 4 1 0
(右) 道下 4 岐阜北 3 0 0
坂井 2 筑紫丘 1 0 0
(捕) 谷口 4 洛星 3 0 0
(二) 丹羽 4 洛星 3 0 0
(投) 河村 4 北野 3 1 0
川添 1 土佐 0 0 0
(左) 長尾 3 旭丘 3 1 0
合計 32 4 0

近大 京大
本塁打

三塁打 渡辺
二塁打 桑原
盗塁
平川
失策 執行 河村
投手成績


安打 自責
渡辺 9 4 0
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河村 8 2/3 6 2
川添
1/3 1 0

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