2004年 秋季リーグ戦レポート

★ 10月5日 (火) 南港中央球場 ★
京大  000 120 000 0=3
近大  100 000 200 0=3
(延長10回規定により引き分け)

【試合レポート】
 2日前の近大1回戦で先発し、好投を見せた土屋(3.西城陽)が今回も先発のマウンドに立った。しかし1回の裏、1番小瀬(1.尽誠学園)に右翼ポール際に先頭打者本塁打を打たれあっさりと先制点を許してしまう。2日前の疲労が残っているのかと心配されたが、2.3.4番打者は無難に抑え、エースの意地を見せる。
 近大の先発は三木田(4.明徳義塾)だった。リーグ戦屈指の速球右腕は京大打線を力でねじ伏せ、4回まで安打を許さない。しかし5回裏、ついに三木田から反撃の糸口をつかむ。先頭の5番岡田(3.洛星)が四球で出塁すると6番中沢(3.水戸第一)が送って一死二塁。7番岩ア(3.膳所)が左飛に倒れるも、なおも二死二塁と同点に追いつく好機。打者は8番松岡諭(4.旭丘)。カウント2-1から的確に捉えた打球は中堅手の前へ。二塁から岡田が生還し、1-1の同点に追いつく。
 勢いに乗る京大はさらに続く6回、三木田と相性のいい1番鳥山(3.成蹊)が三遊間へ内野安打を放ち好機を作る。続く2番坂井(3.筑紫丘)が犠打と思わせておいての意表をつく安打が見事に成功し、無死一、二塁。3番河原林(3.膳所)が犠打できっちり送って一死二、三塁。ここで打者は今季絶好調の4番伊藤(4.松山東)。カウント2-3からインコースの難しい球を引きつけて中前安打とする。これで二者が生還し、3-1と大逆転。完全に流れは京大へ。
 一方、先発の土屋は1回以降完全に立ち直り、粘りの投球で6回まで初回の1点のみに押さえ込む。7回降っていた雨が強くなりこのまま試合を続ければ雨天コールドも見えてくる。しかし試合成立のための7回裏、安打と不運な失策で一死二、三塁のピンチ。ここで打者は9番堀江(3.大阪桐蔭)。6球目をしっかり捉えられた打球は左中間を深々と破り、楽々と二者が生還する二塁打となる。3-3と同点に追いつかれてしまう。
 止まない雨の中、試合が続けられた。先発土屋は相変わらず粘りの投球で近大打線の勢いを止める。一方近大も岸本(4.平安)、河村(PL学園)、そして4番手に1回戦で先発した大隣(2.京都学園)を起用してくるという必死の継投。京大打線も6回以降好機らしい好機も作れず無得点に終わった。そして3-3のまま10回引き分けのまま試合終了となった。勝てそうな試合をもう少しのところで逃してしまった京大。しかし初めての負けなかった試合。手応えはつかめた。この調子で行けば必ず勝利の2文字が見えてくる。


 

打撃成績
京大
(中) 鳥山 3 成蹊 3 1 0
小林 2 三国丘 1 0 0
(右) 坂井 3 筑紫丘 4 1 0
(左) 河原林 3 膳所 3 0 0
(遊) 伊藤 4 松山東 3 2 2
(捕) 岡田 3 洛星 3 0 0
(一) 中沢 3 水戸一 3 0 0
(三) 岩ア 3 膳所 3 0 0
田中 2 奈良 0 0 0
(二) 松岡諭 4 旭丘 3 1 1
片山 2 洛星 1 0 0
(投) 土屋 3 西城陽 4 0 0
合計

31 5 3
近大
(中)左 小瀬 1 尽誠学園 3 1 1
(二) 宮城 3 柳川 3 0 0
(遊) 藤田 4 鳴門第一 3 1 0
(一) 寺坂 4 大阪学院大 3 0 0
(三) 大久保 3 阪南大 4 0 0
森志 1 岡山南 1 0 0
(左) 森川 3 大産大附 3 0 0
若林 4 広陵 1 0 0
広瀬 4 大阪桐蔭 0 0 0
(捕) 佐久間 4 上宮 4 1 0
(投) 三木田 4 明徳義塾 2 0 0
岸本 4 平安 0 0 0
石井 2 報徳学園 1 0 0
増田 3 北陽 0 0 0
河村 2 PL学園 0 0 0
和田 3 上宮 1 0 0
大隣 2 京都学園 0 0 0
(右) 堀江 3 大阪桐蔭 4 2 2
合計

33 5 3

京大近大
本塁打
小瀬
二塁打
堀江
盗塁
佐久間、増田
投手成績



打者 安打 自責
土屋 3 西城陽 10 41 5 2
---





三木田 4 明徳義塾 6 23 4 3
岸本 4 平安 1 3 0 0
河村 2 PL学園 2 6 1 0
大隣 2 京都学園 1 4 0 0

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