2004年 春季リーグ戦レポート

★ 4月11日(日) 皇子山球場 ★
京大 000 000 010= 1
立命 380 001 00x=12

【中沢光紘の試合レポート】

 前節の同志社戦は完全試合を達成されるなどまったくいいところがないまま勝ち点をおとし、さらに前日は序盤からいいようにかき回され、手も足も出ないままの敗戦であった。この試合こそは監督がいつも言っているように「野球をする」ということを実践したいものだ。そのためにもチームは立命館大学の主将であり最重要人物である赤松(4.平安)を徹底マークし、なんとかロースコアの展開に持ち込みたかった。
 しかし、そんなチームの意気込みとは裏腹に、一回裏から立命の攻撃に受身の展開となった。先頭の赤松にセンター前ヒットを放たれる。京大の先発、土屋(3.西城陽)はランナーの盗塁を警戒し、二番、三番に四球を許し無死満塁のピンチを招いた。本人も試合後このことを悔いていた。その後、四番と六番にタイムリーを打たれ初回から三点を先制される苦しい展開となる。
 
 これ以上ははなされたくない京大であったが、二回の裏は悪夢のようなイニングとなってしまう。バント処理のエラー、内野フライの落球、ホームへの悪送球など一イニングだけで惨めなエラーが5つも出てしまった。土屋もバックに足を引っ張られる苦しい投球で8本の集中打を浴びてしまった。その結果この回、実に8点を失い0−11となり、早くも勝負はついてしまった。
 
 三回以降は何とか立命の攻撃を抑えたが、打撃陣もリーグ戦初先発の谷川(4.神戸弘陵)など、立命投手陣の前に淡白な攻撃を繰り返し、八回にエラーがらみで虎の子の一点を取るのがやっとであった。結局、二試合続けての大敗であった。
 
 オープン戦からずっと目指してきていた「隙のない野球」「ミスをしない野球」がまったく実践できないまま二節を終了して、チームは己の無力さを嫌というほど思い知った。崩壊した投手陣、これぞざるといわんばかりの守備、水鉄砲ほどの威力もない打線(ブレーキとなっているのは僕ですが…)、この現状を真摯にうけ止めた上で、これ以上落ちることはないと開き直り、我武者羅にチャレンジしていくしかない。次節以降はこの心意気で何とか現状を打開し、他大学に一泡吹かせてやりたい。



打撃成績
京大
(中) 小林 2 三国丘 4 0 1
(二) 吉岡 3 淳心学院 0 0 0
打二 岩ア 3 膳所 2 0 0
松岡諭 4 旭丘 2 0 0
(遊) 伊藤 4 松山東 4 1 0
(一) 中沢 3 水戸一 4 0 0
(右) 坂井 3 筑紫丘 4 0 0
(三) 河原林 3 膳所 2 0 0
濱田 3 茨木 0 0 0
(捕) 岡田 3 洛星 3 1 0
(左) 山ア 2 清風 0 0 0
鳥山 3 成蹊 3 0 0
(投) 土屋 3 西城陽 1 0 0
勝田 3 洛星 1 0 0
熊本 2 洛星 0 0 0
田中 2 奈良 1 1 0
合計

31 3 1
立命
(中) 赤松 4 平安 6 4 1
(一) 緒方 3 藤蔭 2 1 1
(遊) 藤崎 4 久留米商 3 1 0
谷川耕 4 神港学園 1 0 0
(右) 中村真 3 東筑 4 2 2
(左) 保良 3 平安 3 0 0
打左 西岡 2 貴志川 2 0 0
(三) 西村 2 智弁和歌山 5 3 2
(捕) 中井純 4 三田学園 4 1 1
(二)遊 後界 3 神港学園 4 1 3
吉野 3 八幡 1 0 0
籾山 1 天理 0 0 0
(投) 谷川和 4 神戸弘陵 3 2 0
黒田 1 立命館宇治 0 0 0
三宅 4 京都成章 0 0 0
3 立命館宇治 0 0 0
(投) 中井敦 4 桐蔭 1 0 0
合計 39 15 10

京大立命
三塁打
赤松
二塁打
中井純
盗塁
赤松2、緒方、藤崎、中村
投手成績



打者 安打 自責
土屋 3 西城陽 4 29 13 3
熊本 2 洛星 2 10 1 1
濱田 3 茨木 2 7 1 0
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谷川和 4 神戸弘陵 5 18 2 0
黒田 1 立命館宇治 1 3 0 0
中井敦 4 桐蔭 3 11 1 0

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